【現地レポート② / 男子 1 回戦】悔しさから這い上がった八戸市立白銀中学校
2026年1月4日
1 点差で敗れる悔しさを知るチーム同士の対戦は、やはり最後の最後まで競り合う、見ごたえのあるゲームでした。しかしバスケットボールは勝負のつくスポーツです。一方は負け、他方は明日の 2 回戦に進みます。
「2025年度 第 6 回 全国U15バスケットボール選手権大会 京王 Jr.ウインターカップ2025-26」男子 1 回戦、八戸市立白銀中学校 (青森) は、U15川崎ブレイブサンダース (JBA 推薦枠・神奈川) と対戦し、67-73 で敗れました。
U15川崎はジュニアウインターカップの神奈川県予選において 1 点差で敗れていて、今大会は JBA 推薦での出場でした。一方の白銀中もまた、夏の「全国中学校バスケットボール大会」に向かう東北ブロック大会の準決勝で 1 点届かず、敗れています。

白銀中を率いる角谷俊輔ヘッドコーチは、その 1 点差の負けで子どもたちが「『俺たちはダメなんだ』と、一度チームが崩壊しかけました」と振り返ります。しかしそこからチームは何とか立ち上がり、結束力を高めてきました。ジュニアウインターカップの青森県予選の準決勝は 1 点差で勝利し、決勝戦はオーバータイムの末に本大会出場の権利を勝ち取っています。その経験こそが U15 川崎とのゲームでも、途中何度も相手に傾きかけた流れを自分たちのものに引き寄せる大きな力になっていたのです。
「県予選でも危ない試合はあって、それをチームで乗り越えて勝ってきたので、苦しい状況でも諦めないでって言い続けた結果が今日も、終盤の10点差でも諦めない姿勢につながりました。中学生としてはなかなかたどり着けない舞台で、その絆を見せよう、爪痕を残そうっていう彼らの気持ちが、最後は足を攣りながらもよく奮起してくれた要因だと思います」
キャプテンの #4 矢口海斗選手も悔しい思いをしながら、そこから這い上がる白銀中の強さについて、全員がひとつになったことを挙げます。全員とは選手とコーチたちだけではありません。保護者までもがひとつになって励まし合ったり、誰かのコンディションが悪くなったら他の誰かが立ち上がるなど、みんなで支え合ったそうです。
加えて 3 年生は、下級生が経験したミニバス時代の全国大会に出られなかった悔しさも糧にしていました。矢口選手は角谷ヘッドコーチと北山勝則アシスタントコーチに人間性も磨いてもらって、3 年生がチームを引っ張ったと認めます。
「3 年生が 1、2 年に背中を見せないといけないっていうことを自覚していたので、自分たちなりに目標を立てて、3 年生だけで何回も話し合ったり、喧嘩もして、試合になったらみんなで本音を言い合えるようなチームになりました。3 年生がひとつの輪になって、強い絆で結ばれているチームでした」

ジュニアウインターカップはトーナメント形式ですから、勝てば、明日もその仲間たちと大好きなバスケットボールを全国大会の大舞台でできるはずでした。その目標は叶いませんでしたが、3 年間――いや、ミニバス時代を含めるとさらに多くの時間をともに頑張ってきた努力はけっして裏切りません。
彼らがそれぞれに進む次のステージで花を咲かせる土壌はしっかりと作られました。今日の、あと一歩追いつけなかった悔しさもまた、彼らにとっては成長の肥やしになるはずです。