現地レポート

【現地レポート⑥ / 男子 3 回戦】2 年ぶりに舞い戻ってきた“輝かしい舞台”ーーNOSHIRO BASKETBALL ACADEMY

2026年1月6日

 “ バスケの街 ” として知られる秋田県能代市を拠点とする NOSHIRO BASKETBALL ACADEMY (以下、NOSHIRO) は、2020年の創設以来、仙台大学附属明成高の小田嶌秋斗選手や開志国際高の髙橋歩路選手など、実力ある選手たちを輩出してきた強豪クラブ。前々回大会では、後に優勝した四日市メリノール学院中と激戦を繰り広げたことも、記憶に新しいところです。

 現チームにも、そんな偉大な先輩たちに憧れて NOSHIRO へ加入を決めた選手が多く在籍しています。今年キャプテンを務める #2 畠山來武選手もその一人で、「小田嶌さんは身長が高くない中でもスピードを生かして大きな選手相手に戦っていて、自分もああなりたいと思いました」と語ります。畠山選手は父・晴貴さんが能代工業 (現・能代科学技術) 高の出身で、「試合の際は父からよくアドバイスをもらいます」と家族の支えとともに 3 年間を過ごしてきました。

 そんな畠山選手を、柿崎智弥コーチは「リーダーシップがあって、話をよく聞いてチームメート一人ひとりに伝える力もある」と厚い信頼を寄せてキャプテンに任命。昨年度は下級生も多く試合に絡む中、県予選で敗れて今大会への出場を逃しましたが、今年度はその悔しさをバネに、チーム作りに力を注いできました。

 今年度のチームは畠山選手が精神的な柱となり、司令塔の #24 藤田大我選手やスコアラーの #8 伊藤凪選手、リバウンダーの #35 村上蒼選手たちが泥臭くプレーすることが特徴です。11月の県予選でもそうした総合力を生かして県内のライバルにリベンジし、2 年ぶりとなる「2025年度 第 6 回 全国U15バスケットボール選手権大会 京王 Jr.ウインターカップ2025-26」への出場を決めました。

 迎えた今大会では、1・2 回戦を危なげなく突破。しかしベスト 8 進出が懸かった男子 3 回戦では、金沢学院大学附属中 (石川) が立ちはだかりました。

 金沢学院大学附属中は、エースの #8 矢作拓真選手がケガで今大会を欠場したものの、夏の全国中学校大会を制して夏・冬の 2 冠を狙う注目チームです。第 1 クォーターは 9-18 と、金沢学院大学附属中にペースを握られ、「対戦してみて、個々の力が本当に強いなと。さまざまな面で強度が高いと感じました」と柿崎コーチ。「体の当たりが強くて、なかなかズレを作れずストレスの溜まる試合でした。チームバスケットで戦おうと伝えていましたが、どうしても個人で戦いがちになってしまいました」と振り返りました。
 

 それでも、第 2 クォーター以降は各クォーターの失点を12〜13点に抑えることができ、ルーズボールへの反応の速さでもたびたび光るものを見せました。柿崎コーチも「全国一になったチーム相手にこの内容は、きっと選手たちの自信につながっていくはずです。決して100%負けていたわけではなかった」と高く評価。最終的には 40-56 で敗れましたが、畠山選手も「チームコンセプトである『ディフェンス、リバウンド、ルーズボール』を、後半はみんなでコミュニケーションを取りながら頑張れたので良かったです」とやりきった表情でした。

 2 年ぶりに戻ってきたこの舞台で、粘り強い NOSHIRO らしいバスケットを展開した選手たち。柿崎コーチは「昨年も U15 クラブバスケットボールゲームスなどに出場させていただき、昨年の 3 年生が下級生に経験を積ませてくれましたが、この全国の舞台に戻ってきて改めて『輝かしい舞台だな』と実感しました。秋田県内では絶対的な存在になって、毎年出場したいです」と意気込みを新たにし、会場を後にしました。

NOW LOADING

TOP