現地レポート

【現地レポート① / 女子 1 回戦】創部 3 年目のWAKASA B-GARNET が全国の大舞台で奮闘

2026年1月4日

「京王 Jr.ウインターカップ2025-26 2025年度 第 6 回 全国U15バスケットボール選手権大会」 の初日、福井県代表として女子 1 回戦に臨んだのは創部 3 年目にして初出場を決めた WAKASA B-GARNET です。

 試合は出だしに AC U15 (熊本) に先行され、開始から約 7 分で 0-15 と大きなビハインドを負いますが、タイムアウト明けからは #18 道場心咲選手のフリースローで初得点を挙げると、#7 越智ななこ選手、#88 瀧本藍選手らで追いかけます。タフなディフェンスも披露し、第 2 クォーターは互角の展開へと持ち込みました。しかし、この試合は放つシュートが枠を捉えず。前半を12点ビハインドで終えると、後半は強度の高い相手ディフェンスにも手を焼き、最後は 39-65 で力尽きました。

 WAKASA B-GARNET は登録メンバー15名の内、13人が150cm台で160cm台は160と162cmの 2 名という小さいチームです。ただ、「思ったより相手の高さでやられたというのはなかったと思います」と木村恵里子ヘッドコーチは言います。さらには、「(小さい分) 相手のペイント (エリアでの攻撃) が怖いので、どうしてもペイント守るようにしていて、そこで逆に 3 ポイントシュートを決められてしまいました。それに、こちらのシュートも入らなかった。オフェンス力がなかったと思います」と試合を振り返りました。

 福井県出身の木村ヘッドコーチ (旧姓・畑) は、地元・足羽高校時代に全国 3 位になると、10シーズン在籍した富士通 レッドウェーブでは皇后杯 全日本総合選手権大会 (現在の皇后杯 全日本選手権大会)や W リーグ優勝に貢献。日本代表としてもアジア競技大会やアジア選手権に出場した経歴を持ちます。

 その元トッププレーヤーが地元の小浜で立ち上げたのが現在のチームで、きっかけは、「地元の体育館に私がいたときに、たまたま同級生の子どもが自主練習をしていたので、自主練習を付き合おうかというところから始まりました。他の子も『私も、私も』という具合に増えていって。学校の部活動の (活動数が) 少なくなっているのもあって、(チームを作って) やってほしいという話が出ました」と言います。

 それこそ、最初は週 1 回、自主練習のときに教えるぐらいから始まったのが、チームを創部し、今は週 3 回の活動を行なっているそうです。

 期せずして地元でバスケットの指導にあたることとなった木村ヘッドコーチ。「今は高校も県外の選手たちが多く入ってきてるので、福井の子たちを少しでも底上げして、そういった (強豪) チームに行けるような選手が 1 人でも出ればいいなという思いはあります」と地元への思いを口にしました。

 AC U15 との試合、敗れはしたものの、WAKASA B-GARNET の選手たちのルーズボールへの反応の速さやリバウンドの飛び付き、しつこいディフェンスは目を引きました。これは、「小さいので上での勝負は勝てない。下のボールは絶対に取り切るということはずっと徹底していて、ボックスアウトもずっと言い続けてきました」と木村ヘッドコーチが常々重きを置いていることでもあります。

 チーム最多14得点を挙げたキャプテンの #8 東結芽選手も、中学の 3 年間で学んだことの一つとして「最後までルースボールを追いかける姿勢やディフェンスを頑張ること、泥臭いところをやれるようにというのは 3 年間で教わったと思います」と語ります。

「スポーツ全般に言えることですが、チームプレーを通して人との関わり方や相手との駆け引きといったことの面白みを知ってほしいなと思います。それに、それぞれ個性があって、チームというのはその持ち味が組み合わさってできているものなので、シュートなどかっこいいところだけに目が行きがちですが、リバウンドを頑張ってくれる選手やディフェンスを頑張ってくれる選手もいる。そういうことがすごく大事なんだよというのも分かってくれればいいなと思います」(木村ヘッドコーチ)

 これまでの経験を将来ある地元プレーヤーと伝えていく。地元への恩返しも兼ねた木村ヘッドコーチ率いる WAKASA B-GARNET は、今大会で感じた全国のレベルを福井に持ち帰り、これからも日々研鑽を積んでいきます。

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