現地レポート

【現地レポート⑩ / 男子決勝】1年前の悔しさを晴らしたスーパー6thマンーー京都精華学園中 #10 岡修平

2026年1月8日

「2025年度 第 6 回 全国U15バスケットボール選手権大会 京王 Jr.ウインターカップ2025-26」の最終日。男子決勝戦は京都精華学園中 (京都) と立川ダイス (東京) による顔合わせとなり、トランジションゲームで試合をリードした京都精華学園中が 65-56 で頂点に立ちました。ノーシードから 6 試合を勝ち抜いての悲願の初優勝。同日 3 連覇を果たした女子部とともに、男女同時優勝の快挙を成し遂げました。

 そんな京都精華学園中には、チームを引っ張る “ スーパー 6 thマン ” がいます。3 年生の #10 岡修平選手。夏の全国中学校まではスタメンでプレーしてきた、#3 片貝駿太選手と並ぶダブルエースのスコアラーです。

 強じんなフィジカルを武器に、ポストアップからアウトサイドシュートまで何でもこなす岡選手。間違いなくスタメン級の実力者ながら、ケガの影響で控えに回ることもあった彼のことを、奥田翔ヘッドコーチは「本当に悩みましたが…」と今大会であえてベンチに置くことを決断しました。代わりにスタメンに抜てきした #54 井上馨選手にはエースキラーとしてのディフェンスを求め、一方で岡選手には「スタミナ切れなく一番元気な状態で最後にコートに立たせたかった」と、流れを変える働きを求めたのです。

 その期待に、岡選手はしっかりと応えました。「あとから自分が出て、絶対にチームを支えてやるという気持ちでプレーしました。自分と片貝は『点を取ってこい』と奥田先生からも言われていて、やるべきことはスタメンでも控えでも変わりません」と岡選手。

 特に準々決勝の琉球ゴールデンキングス (沖縄) 戦では、23分間の出場で 3 ポイントシュート 5 本を含む32得点の大爆発。片貝選手が厳しいマークに遭う状況でも、ベンチから出てきて次々にシュートを決める岡選手の存在は、チームの大きな推進力になりました。

 この決勝では、厳しいマークを前に得点が伸び悩む時間帯もありましたが、ベンチからの「切り替えてディフェンスやろう!」との声かけや、奥田コーチからの「悪い表情を変えよう」とのアドバイスを受けて、集中を保ち続けました。第 4 クォーター終盤に大事なシュートを決めるなど、終わってみれば12得点。片貝選手の19得点、司令塔としてチームを引っ張った #30 林田想太朗選手の14得点に次ぐ 2 桁得点で、優勝に貢献しました。

 そんな岡選手にとって、1 年前の悔しさは今も強く心に残っています。前回大会、京都精華学園中は後に優勝を果たす RIZINGS 徳島(徳島)に初戦で敗退。その試合で現メンバーの中で唯一、20分近くコートに立ったのが岡選手でした。当時、3 年生エースの今西大良選手(現・京都精華学園高)がファウルトラブルに見舞われたことで、岡選手に思いがけず多くの出番が巡ってきたのです。

 ただ、そのときは「全然何もできなかったです。3 年生のことは信じていたので、負けたのは自分のせいかなと思いました」と岡選手。大会後も 1 週間ほど落ち込んでいたそうです。

 だからこそ「絶対に、今年こそ」と、この中学ラストイヤーに懸ける思いは相当なものでした。加えて、今夏の全国中学校大会の準決勝でも終盤に失速し、チームを勝利に導けなかった無念もありました。悔しさを糧に、得意の外角シュートだけでなく、ドライブなどにも磨きをかけて多彩な得点パターンを身に付けてきたと言います。

 今大会、前回大会の初戦敗退の悔しさを誰よりも知る岡選手だからこそ、「1 回戦から『絶対に勝ち切るぞ』という強い気持ちを持ってできて、それがここにつながったので良かったです」と胸を張ります。念願の全国制覇は、1 年前や夏の悔しさを払拭する、この 1 年の成長の証しとなりました。

 

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